水曜日, 4月 19, 2006

小さい旅






今日は、週2日ある定休の一日だった。
急に思いついて、富士山に近い、
小さな町へ出かける事にした。

実はその町には、
わたし、Giovanniが働いている店の、
新しい支店が、
数日後に、開店する事になっている。

今回は、特に、その開店の準備とは、
大きく関わってはいなかったこともあり、
また、ここのところ疲れていることもあって、
仕事をしに行くつもりではなく、
ぶらっと、遊びがてら行く事にした。

店に到着しても、
『働きません!』という意志を明確にするため、
2時間近く乗る電車の中で、
缶ビールを開けた。(午前10時)

電車にゆられる時間が長くなるにつれ、
窓外にゆっくり流れる景色も、
長編の絵巻物を繰るように、変わっていった。

生憎、天気は今ひとつ、すっきりしない、
曇りがちな午前中であった。
(後で分かったのだが、今日は、大陸からの
黄砂がかなり多く飛来していたらしい)

しかし、それでも、次々と現れる山々は、
様々な緑色の濃淡に覆われ、
秋の紅葉にも似た、
それでいて、秋の鮮烈な印象とは打って変わった、
どことなく薄ぼんやりとした姿で、
目を楽しませてくれた。

濃く深い緑に、
幾つものヴァリエーションを持った、新緑。
イエローグリーンから、少し赤みを帯びた緑。
そこに、時折、白に近いピンクの山桜。

何だか、見た事あるなぁ、この風景?
と、思ったら、
練り切りを使った、春の和菓子でこういうのが
あった、あった。












やはり、町とは気温が違うのか、
ここら辺りでは、まだ、桜が満開で、
同じ車両に乗り合わせていた、東京からのおばさまたちは、
『ほら、あそこも、ほら、ここも。』
『奇麗ねぇ、奇麗よぉ。』と、歓声を上げていた。

そうこうする内に、目的の駅に到着。
ホームから、目の前に、富士山の勇姿が!と、
言いたいところだったが、
残念ながら、雲を被っていて、
そこに、裾を長く広げた大きな山があるということが、
何となく分かるくらいの、ぼやけた輪郭だけを
見る事ができた。

その町の名物と言われているうどんは、
あっさりとした醤油味のつゆに、
何と、キャベツがトッピングされていて、
そこに、好みに応じて、唐辛子ベースタレを入れる。

仕事もほとんどしないで、
そそくさと、上り電車に乗り込み、
途中下車して温泉へ。

たった一日という短い時間で、
どこか遠いところへ行ったような気分になった。

小さい旅に、また出たいと思った。

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