日曜日, 7月 23, 2006

だばだー、だーば、だばだー、だばだー


ここ数ヶ月歯科治療を受けている。
ご近所にある、歯医者さんで、
60がらみの、先生は、大層熱心なお方。
予約不要、平日午後9時まで、日曜日も治療をなさる。

反して、わたし、Giovanniは、
典型的なダメ患者で、
痛みさえ無くなれば、どんな治療も途中ですっぽかしてしまう。
せっせと数週間通っていたのに、
ある日、もう、いいか、と思ったら、
次の通院まで、数年ほったらかしたこともある。

先月、西表への旅行のこともあり、
実は、先生、来週1週間旅行なんです。
痛みが出ないよう、何とかお願いします、と、
またもや、お気楽患者のたわけを伝えたところ、
はいはい、と、承知していただき、
そのおかげでか、旅行中、
歯のことなんか、忘れるほどであった。

ほー、西表ですか?
いいですねぇ、珍しい魚なんかがいるんでしょうね?
と、南の島に感心がおありだったのか、
その後も、いいですねぇ、を繰り返され、
旅行後の治療でも、
ヤシ蟹なんていうのを食べましたか?だの、
イリオモテヤマネコは見ましたか?だの、
治療の前後に話をされるようになった。

診察室や、待ち合い室を見回すと、
絵画の趣味をお持ちのようで、
ご自分の名前のサインが入った絵が、数点、
掲げられている。

治療中は、
助手の女子たちにも、大きな声を荒げたり、
治療の技は、大変優れていらっしゃる、
いかにもな、歯科医師であるが、
口の中を照らす、
独特な形のライトのスイッチが切れている時は、
砕けた、ニコニコしたおじさまという感じだ。

ある日、診療椅子に座って、天井を向き、
大きく口を開けたところ、
何の脈略があったのか知らないが、突然、
Giovanni君の、そのヘアースタイルは、
いくらくらいかかるの?と、尋ねられた。
ちょうど、この時だったと思う、
旅行の前で、それまでもそこそこは短かったのを、
さらに、一気に短くした時だったので、
先生の目に止まったのだろうか?

また、数日、ご無沙汰してしまった医院の扉を開くと、
今日は誰も他の患者がいないらしく、
奥から、先生の声で、どうぞ、とすぐに呼ばれた。
こういう静かな日に、お好きなのか、診察室に流れている音楽は、
何故か、ヨーデル。
いつもの診療椅子に体を横たえ、口を開けようとしたら、
先生が、またこんなことをおっしゃった。

Giovanni君は、誰かに似てるって、言われたことありませんか?
ほら、あの演出家の・・・
(演出家と言われて、和田勉を想像してしまった!)
・・・何とか亜門、に似てるって言われませんか?

実は、これは何度か言われたことがある。
自分では似てるとは思わないけど。

そう言えばおととい髪をさらに短くしたところだった。
もっと身近な人たちだって、髪を切った事に気づかない奴もいるのに、
先生、人の髪型に敏感であられる様子。
まさに、髪の違いの分かる男。
だばだー、だーばー、だばだー、だばだー

1 件のコメント:

cavacavien さんのコメント...
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