火曜日, 7月 11, 2006

秘密の小箱

友人のロコさんの日記に、
職場で使っているマグカップが無くなっていて、探していると、
お掃除をしている人らしき人から、
掃除中に割ってしまった、代わりの物を用意します、
という、秘密のお手紙を見つけた、から始まり、
結局、薔薇の花の絵のマグカップが、
再度のお手紙を添えて用意されていた、という下りの、
心温まる話が書かれていた。

その日記が書かれていた頃、
ちょうど、わたし、Giovanniの職場では、
お掃除をしてくださるオバちゃん(親しみを込めて)たちの、
所属されている会社が契約切れになるとのことで、
永年、慣れ親しんでいた方たちと、お別れする事になっていた。

感謝の意味を込めて、ささやかな贈り物などを差し上げた
(らしい、わたし、Giovanniは休暇中であった)ところ、
オバちゃんたちからも、記念に、と、お品物を頂戴したのだった。

それは、休暇から戻って、
あ、それ、オバちゃんたちから、Giovanniにって、
と、言われて受け取った、
包装紙にリボンのシールが貼られた、四角い箱だった。
長い休みの後で、バタバタしており、
数日、その箱は、デスクの上に放置されたままになっていたのである。

ようやく、家に持ち帰り、さらに開けそびれている間に、
件の、ロコさんの日記を読んだのだった。

これって、まさか、薔薇の絵のついたマグカップ?
そう、思うと、箱の大きさと言い形と言い、
イギリス人の選ぶタイプの、細身の姿をした、
それこそ、薔薇の花やハーブの絵などがプリントされた、
ティーカップが入っていればピッタリな様子。

普段から、自分の持ち物使う物などの、色や柄にはコダワリがあり、
自分のメガネに叶わない物は、
持っていたくないというタイプの人間である、わたし、Giovanni。
ドキドキしながら、どうか、どうか、と、祈るように、
しかし、半ば諦めた気持ちで、その小箱を開けたのであった。




















小箱から出て来たのは、
何と、切り子硝子のコップだった。
こう言っては何だが、決して、職人が作ったような、
切り子でも高価な部類に入る物では無いのは、明らかだったが、
それでも、青が冴えた、シャープで涼しい印象の中に、
不思議な温かみを覚える、素敵なコップだった。

これからの季節に、午後の早い時間から、
旨いつまみの二つ三つを並べて、
冷酒を呑んだりするのに、ぴったりな、硝子の器。

その、深い青い色に、島の海と空を思い出し、
ちょっぴり、うるる、と来てしまったりもするのであった。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すごい!タイムリーな話題だったのですね!
そうですかぁ、あのおばさま方とのお別れがあったの
ですね。
決して高価なもので無くても、その時の気持ちや
自分が思ってた事と重なってほんとに「高価」なものに
変化する。
夕涼みのお供にいいですねー。
ちなみにバラマグのバラは、英国風味がたっぷりです。