ではない。
旅にも行ってなければ、駿河の国でもないが、
茶の香り漂う、
今夜の、わたし、Giovanni宅。
Eちゃんとは長い付き合いである。
昔、わたし、Giovanniが働いていた店で、
短期間のバイトをしてたのが、5、6年前だと思うから、
それ以来のお付き合い。
とは言え、その当時からここ2年位前までは、疎遠だった。
今の店に来て、
彼女がバイトを辞めてから、ずっと働いている、
某シアトル系カフェが、目と鼻の先になり、
ちょくちょくコーヒーを買いに行くようになって、
親しくさせてもらっている。
実は、Eちゃんの家も、わが家とさほど遠く無く、
Eちゃんのお母さんが、近所の陶芸教室に、
長く通ってらっしゃると聞いたのは、つい、最近だったかな。
小学生時代の友人のりょうちゃんは、
『お茶屋の』と頭につけて名前を呼んでいたように、
お家がお茶屋さんだった。
時々、店の前を通ると、お茶を焙じる良い香りがして、
胸いっぱい、深呼吸をしながら、
今日はりょうちゃん、家にいるのかな?と、
店の奥を覗き込んだりしたものだ。
お茶を焙じる香りには、人間の脳の何かを刺激して、
リラックスさせる効果があるのだろうか?
香ばしいような、それでいて清涼感のある、
鼻孔を通過して、神経に直接感じる香り・・・
そんな、りょうちゃんちの店先のような香りが、
わが家にも、今、漂っている。
数日前、昼の休憩から、自分のデスクに戻ってきたら、
小さな紙の袋がデスクの上に置いてあり、
メモ用紙に、”◯◯のEさんからGiovanniさんに”と、
走り書きされていた。
何だ、Eちゃん、来てくれたんだ!?
紙袋の中には、英字新聞にくるまれた、固くて丸い物が?
何だろう?
それが、コレ。
(画像が暗くて分かりづらくて申し訳ない!)

大振りの梨のような形の陶器で、
上下が波形に分かれるようになっている。
表面には、木の葉のレリーフがほどこされ、
小さな丸い穴が、木の葉のレリーフの周りに
たくさん空けられている。
中に、小さなキャンドルを
入れる事ができるようになっていて、
小さな穴を通して、キャンドルの灯りが、
木漏れ日のようにゆらゆらとゆらめいて見える。
よくよく見ると、梨の軸のある部分に当たるところが、
少し凹んで窪んでいて、
そこに、茶葉を入れ、下からキャンドルを灯すと、
茶香炉のように、香りがたつのだ。
翌々日、カフェにEちゃんを訪ねると、
大きな公園の入り口にある店らしく、
公園帰りに喉を潤そうとする人などで、
いつものように賑わっていた。
ありがとう、素敵なモノを!どこか行ってきたの?
と、尋ねると、
ううん、母が作ったの!
とのことだった。
もっぱらコーヒー党のわたし、Giovanni、
時折、緑茶を購入するが、
飲みきることなく、しけらせてしまうことばかり。
そんな茶葉を、香炉に載せて、キャンドルを灯す。
茶の香りに包まれて、過ごす静かな秋の夜。
0 件のコメント:
コメントを投稿