土曜日, 11月 04, 2006

茶の香り

♪旅行けば 駿河の国に 茶の香り〜
ではない。
旅にも行ってなければ、駿河の国でもないが、
茶の香り漂う、
今夜の、わたし、Giovanni宅。

Eちゃんとは長い付き合いである。
昔、わたし、Giovanniが働いていた店で、
短期間のバイトをしてたのが、5、6年前だと思うから、
それ以来のお付き合い。
とは言え、その当時からここ2年位前までは、疎遠だった。

今の店に来て、
彼女がバイトを辞めてから、ずっと働いている、
某シアトル系カフェが、目と鼻の先になり、
ちょくちょくコーヒーを買いに行くようになって、
親しくさせてもらっている。

実は、Eちゃんの家も、わが家とさほど遠く無く、
Eちゃんのお母さんが、近所の陶芸教室に、
長く通ってらっしゃると聞いたのは、つい、最近だったかな。

小学生時代の友人のりょうちゃんは、
『お茶屋の』と頭につけて名前を呼んでいたように、
お家がお茶屋さんだった。
時々、店の前を通ると、お茶を焙じる良い香りがして、
胸いっぱい、深呼吸をしながら、
今日はりょうちゃん、家にいるのかな?と、
店の奥を覗き込んだりしたものだ。

お茶を焙じる香りには、人間の脳の何かを刺激して、
リラックスさせる効果があるのだろうか?
香ばしいような、それでいて清涼感のある、
鼻孔を通過して、神経に直接感じる香り・・・

そんな、りょうちゃんちの店先のような香りが、
わが家にも、今、漂っている。

数日前、昼の休憩から、自分のデスクに戻ってきたら、
小さな紙の袋がデスクの上に置いてあり、
メモ用紙に、”◯◯のEさんからGiovanniさんに”と、
走り書きされていた。
何だ、Eちゃん、来てくれたんだ!?
紙袋の中には、英字新聞にくるまれた、固くて丸い物が?
何だろう?

それが、コレ。
(画像が暗くて分かりづらくて申し訳ない!)



















大振りの梨のような形の陶器で、
上下が波形に分かれるようになっている。
表面には、木の葉のレリーフがほどこされ、
小さな丸い穴が、木の葉のレリーフの周りに
たくさん空けられている。
中に、小さなキャンドルを
入れる事ができるようになっていて、
小さな穴を通して、キャンドルの灯りが、
木漏れ日のようにゆらゆらとゆらめいて見える。

よくよく見ると、梨の軸のある部分に当たるところが、
少し凹んで窪んでいて、
そこに、茶葉を入れ、下からキャンドルを灯すと、
茶香炉のように、香りがたつのだ。

翌々日、カフェにEちゃんを訪ねると、
大きな公園の入り口にある店らしく、
公園帰りに喉を潤そうとする人などで、
いつものように賑わっていた。
ありがとう、素敵なモノを!どこか行ってきたの?
と、尋ねると、
ううん、母が作ったの!
とのことだった。

もっぱらコーヒー党のわたし、Giovanni、
時折、緑茶を購入するが、
飲みきることなく、しけらせてしまうことばかり。
そんな茶葉を、香炉に載せて、キャンドルを灯す。

茶の香りに包まれて、過ごす静かな秋の夜。

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