火曜日, 3月 28, 2006

Vin chaud



今から12、3年前、インドネシアに
住んでいたことがありました。

東南アジアの経済が、急激に上向いている頃で
首都ジャカルタも、高層の建物が
どんどん立ち並び始めていた頃。

ある日、確か誰かを訪問するために、
住所の書かれた紙切れ一枚を頼りに、
ジャカルタの都心を歩いていました。

開発が進んでいる町中にも、
時折、幾世代も前と変わらないような、
旧い市街が残っていて、
白い砂ぼこりが、もうもうと上がっているような、
どぶ川の臭いがたまらないような、
そんな街角がありました。

そんな街角に、子供を布でだっこ
(最近、日本の子育て雑誌などにも
取り上げられている、母体の前に、
首からぶらさげた布のゆりかごで
だっこするようなスタイル)
しながら、物売りをする女性の姿がありました。

何を売っていたかというと、
ビンに詰めた、茶色い液体。
茶色、というよりは、
限りなく、どぶ川の水の色のように、
よどんだ、茶とも緑とも、灰色とも言えない
液体でした。

後で分かったのは、その液体が、
いわゆる、漢方というのか、薬草のエキスで、
健康のために飲んだり、病後の滋養強壮のために
飲んだりするものだ、ということ。
トライするチャンスは、無くは無かったけれど、
結局、勇気はありませんでした。

インドでは、ちょっとした傷口からばい菌が入り、
熱が下がらなくなったことがありました。
やむを得ず、医者に診てもらったところ、
抗生物質を出され、
あまりのつらさに、仕方なく服用したところ、
口中が、発疹だらけになりました。

アーユルヴェーダの医者のところにに、
駆け込んだら、
舌と、脈をチェックされ、
これを飲みなさい、と、渡されたのが
得体の知れない白い丸薬でした。

飲み始めて、3日もしたら、
熱もウソのように下がりました。

ものを食べたり飲んだりするということは、
味を楽しむとか、美味さを堪能する、ということに
目的があるのでは無いのです。

体と心を健康に保つためのもの。
体と心が健康で、
その土地に出来た季節の野菜を食べていれば
何でもマズいはずはない。
これが、今、はやりのマクロビオティックの
精神だったりもします。

風邪をひいて、
体温が上がらない。
手足が冷たくてしょうがないので、
飲んでいます。
怪しい液体を。
色は、バーガンディーな感じ。

Burgundyは、フランスのBourgogne 地方産の
ワインの総称で、
濃いいワインレッドを、burgundy色、
などと呼ぶ。

日本の風邪っぴきには、
卵酒なるものが効くと言うように、
フランスでは、vin chaudを飲んで
体を温めたりします。

ちなみに、vin chaudのレシピはこちらが本場?
http://www.supertoinette.com/recettes/vin_chaud_in_de.htm


わが家のvin chaudは、こんな感じです。

1 鍋に赤ワインを入れ、火にかける
2 沸騰してきたら、鍋を少し傾けて鍋に火を入れ、アルコール分を
  飛ばす(火災報知器/ガス探知機に注意!)
3 ワインと、同量のリンゴジュース(100%のもの)を入れ、
  強火で温め、沸騰させる
4 お好みで、シナモンパウダーや、スライスしたオレンジ、りんごなどを
  一緒に煮込むと、より本格的

こんな飲み物をぐーっと一杯ひっかけて、
とっとと、寝てしまいましょう。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

vin chaud!
昔、フードコーディネーターのユキちゃんが主催して、毎月多摩川の川べりで鍋パーティーって言うのをやってた事がある。
もちろん真冬も。
そんな寒いときには、ユキちゃんがvin chaud(いわゆるホットワインってことだよね?)を作ってくれた。体がポッカポッカ。
自分にとっては、友人の作る魔法の飲み物って印象。寒い日に飲みたくなる味。